フライドポテトの歴史
フライドポテトとは、ジャガイモを切りやすい大きさにカットし揚げたもので、素揚げにしたり、パン粉等の衣をつけて揚げるもの等があります。フライドポテトは国によって名称が異なり、日本ではフライドポテト、ポテトフライ。アメリカやカナダではフレンチフライ。イギリスではチップス、ベルギーではフリッツ、フランスではフリット等と呼ばれ、世界中の様々な国で愛されている料理です。
今や世界中で食べられているフライドポテト。その発祥の地は、ファストフードのイメージが強いアメリカ、あるいは英語でフレンチフライと呼ばれていることからフランスと予想がされそうですが、フライドポテトの発祥は一般的にはベルギーと言われています。
ベルギーにおける、フライドポテト(フリッツ)の歴史は、17世紀頃まで遡ります。
南米アンデス原産のジャガイモが、16世紀頃にヨーロッパへ持ち込まれ、次第に貧困層を中心に食用化されていきました。17世紀中頃にベルギー南部ワロン地域の都市ナミュールで起きた大寒波で川が凍ってしまい、漁ができなくなったことにより、保存の効くジャガイモを小魚のように切り、揚げて食べ始めたのが起源となっているようです。
そして、第一次世界大戦にてヨーロッパに派遣されていたアメリカ兵がベルギー人からフライドポテトを分けてもらったことにより、世界中へ広まっていったとされています。この時のベルギー人がフランス語を話していたため、フランスの料理だと勘違いし、アメリカではフレンチフライと呼ばれるようになったそうです。