発達障害の特性との向き合い方

僕は発達障害の一つである自閉スペクトラム症という障害を持っています。

障害といっても、目に見えるわけではないので、普通の人よりも苦手なことの「苦手度」が強いと思ってもらえたらいいのかもしれません。

それと同時に、得意なことや関心があることへの能力や集中力は、突出したものがあります。

苦手な部分が重要視される環境にいれば、やがて二次障害などで苦しむ可能性も高くなるでしょう。

逆に得意なことを活かすようにすれば才能を発揮し、特定の分野での「スペシャリスト」になる可能性も秘めています。

これは自閉スペクトラム症や発達障害全般の特徴を解説する際に、よく言われることです。

しかし僕自身は、自閉スペクトラム症の「才能」とやらを見いだすことはできていません。

過去にWISCやWAISというIQを図る知能検査を3回ほど受けたことがあるのですが、そこで示された僕の能力は、得意なことよりも苦手なことのほうが圧倒的に多かったのです。

その苦手な部分が、私生活や社会においてまだまだ影響を及ぼしていると感じています。

具体的にどんなことが得意で何が苦手なのかを書かせてください。

まず得意なことは、文章や言葉などの言語をもとに物事を判断する力です。

逆に苦手なことは、目で見た情報をもとに判断することです。

これだけではどういうことかわかりにくいかもしれません。

出来る限り詳しく、解説していきましょう。

まず言語をもとにした物事を判断するのが得意というのは、目で見た景色や情報以外で判断することが得意ということです。もっと詳しく言うと耳から入ってきた情報、いわゆる聴覚からの情報を処理することのほうがスムーズだと言うわけです。

なので学習をするときや、仕事の指示などを受けるときは目に見えない言葉を使ったほうがわかりやすいということです。

義務教育の漢字学習であれば、黒板やノートに書いたり見たりして覚えるよりも、書き方や書き順などをリズムに乗って、歌や言葉で話した方が覚えやすいということになります。

仕事であれば、指示などを口頭で具体的に言われたほうがわかりやすいでしょう。

僕が個人的に大切だと思っているのは、目からの情報を処理するのが苦手と一言で言ってもまったく処理できないわけではないということです。時間をかけて、ゆっくりと取り組めば最低限の情報処理はできると思います。

であれば、たとえ苦手な分野が少なからず入っている職業についたとしても、上司や同僚の理解があり、責められたり、急かされたりしなければ、環境に適応することはできなくないのではと思います。

そういう意味では今の自分も、B型事業所という自分のペースで少しずつ成長していける環境にいるので、苦手な部分が出てしまったり、得意な能力を十分に発揮できなくても、環境適応という意味では問題ないのかもしれません。

しかしこの先も、今以上に自分のペースでできる環境にめぐり合うとは限らないので、やはり苦手を隠し、得意を活かす方策を見つけたおいたほうが良いと思っています。

僕は心理学や医学の専門家ではないので、ここで書いたことはあくまでも勝手な推論です。

もし間違ったことを書いていたら申し訳ありません。

なので、参考程度にしていただけたらと思います。

これからもっと知識を深めていけるように自分のペースで学習していきたいと思います。