メルカリのマナーについて
近年、自宅にある不用品やハンドメイド作品などをスマホ一台で手軽に他人へと売却し、お金に変えることができるフリマアプリの利用者が増えています。
そのなかでも「メルカリは」フリマアプリのなかで利用者数が最も多く、フリマアプリの王道ともなっています。
多くの人が利用し、誰でも気軽に利用できるメルカリだからこそ、なかにはマナーを守らない人や、自分勝手な利用の仕方をしている人もいます。
今回はそんなメルカリのマナー違反といわれる行為や、よくある迷惑行為を出品者目線から3つ紹介したいと思います。
1.コメント逃げ
メルカリには出品されている商品に対して、商品ページから出品者にコメントできる機能があります。この機能を使って購入者側は、商品の詳細についてわからないことを質問したり、値下げ交渉をしたりすることができます。
コメント逃げというのはコメントをして、返事が返ってきたり、話が進展したにもかかわらず、対応せず無視することを言います。
よくあるのが「○○円に値下げできませんか?」と質問しておきながら、出品者が返信をしても、それ以降のコメントが帰ってこないという事例です。
値下げを希望し、出品者の返事がNOであれば、まだ返信しないのも人それぞれかもしれませんが、会話が続いているにもかかわらず、途中で一方的にやめてしまうのは、マナーとしてあまり良くないのではないかと思います。
簡単なやり取りのときは、必要以上に返信しなくてもいいとは思いますが、相手に何かをお願いし、労力をかけさせたのであれば、最後まで丁寧に対応するべきでしょう。
2.代金を支払わない
メルカリでは出品されている商品をユーザーの誰もが購入することができますが、購入するときは当然、代金を支払わなければなりません。
支払い方法はクレジットカードや売上金、メルペイなどを利用している人が多いですが、コンビニや銀行のATMで直接、支払うこともできます。
そうした場合はスマホの画面で、購入手続きを完了させても、購入者がコンビニやATMに出向いて代金を支払わなければ、取引が先へ進みません。
支払い方法をコンビニ・ATM払いにしておきながら、支払いに出向かず、出品者は取引が進行できないという事例も少なからずあります。
購入手続きから3日が経過しても、代金が支払われない場合は、出品者が取引をキャンセルすることができるのですが、それまでは必ず待たなくてはなりません。
購入者が代金を支払わない理由としては、単純に忘れていたりとか、やり方がわからなかったといったこともあるとは思いますが、悪質なものとしては、商品がいらなくなったから払わないという自分勝手な理由であることもあります。
こうしたユーザーがいるため、対策としてプロフィールや商品説明欄に独自の支払期限を設けたり、コンビニ・ATM払いそのものを受け付けないとしている出品者もいます。
メルカリにコンビニ・ATMでの支払いという方法がある以上、それを勝手に禁止することは独自ルールとなり、メルカリのガイドでは好ましいこととはされていません。
また、システムとして存在する限りは勝手に禁止したとしても、購入できてしまうので、代金が支払われないことを完全に防ぐ方法は今のところ存在しません。
ただ、代金を支払わずに3日が経過し、取引がキャンセルになったなんてことが何回も続けば、そのユーザーはメルカリ事務局から利用制限などのペナルティーを受ける可能性があるので、代金を支払わないことを常習的に繰り返すことは購入者側にとってもリスクの高い行為であると言えます。
いずれにしても故意に代金を支払わない行為は、かなりの迷惑行為なので、出品者の側からすれば、厄介な問題の一つと言えるでしょう。
3.失礼な言い回し
3つ目は上の上記の2つとは違い、明確な定義はなく、出品者の主観によるものです。
なので場合によっては出品者が神経質で、言いがかりをつけているということもあります。
しかし、商品を出品していると明らかに言葉遣いがおかしなユーザーがいることは事実です。特に商品にコメントをするときの言い回しなどは、わざわざプロフィールに特定の言い回しを嫌っていることをアピールする人もいます。
よくあるおかしな言葉遣いとして、値下げ交渉をするときに
「○○円で購入可能です」
という言い回しをする人がいます。
通常は見知らぬ相手にお願い事をしているわけですから、「○○円にしていただけませんか?」などと相手に問いかけるようにして尋ねるのが普通です。
あまり出品に慣れていない人や、メルカリ経験の浅い人だと、どういう意味なのかわからないこともあるでしょう。
おそらくこういったユーザーは匿名での顔の見えないやり取りということで、相手の気持ちを考えず、自分がどうしたいのかしか頭にないのでしょう。
また、出品している商品を転売だと決めつけ、購入意思がないにもかかわらず、非難のコメントをしてくるユーザーもいます。
そもそも転売は適正な手続きを得ていれば違法ではないですし、特に悪いこととは思えません。転売についての悪いイメージを押し付けるのは勝手なエゴだといえるでしょう。
ましてやメルカリの画面上で転売かどうかを判断することはできないので、もしそうでなかった場合はもはや嫌がらせにしかならないのではと思います。
まとめ
今回はメルカリのマナーについて取り上げてみました。マナーというのは明確な定義がなく、不快なものや正しいことの価値観は人によって違うので、「マナーを守ろう」と言っても完璧にするのは難しいところです。
しかし、最低限の礼儀として一般的に良くないとされている行為については、顔が見えないやり取りと言えども、相手を不快にさせないよう配慮すべきでしょう。
完璧にできなくても、「顔が見えないから構わない」ではなく一人ひとりが意識することで、メルカリはもっと心地よい場になるのではないかと思います。